
技職の浜田です。
酷暑と新型コロナウイルスの第2波(?)の襲来で大変な時期ですが、皆様どうお過ごしでしょうか?
この度、長谷川先生と皆様の強力なサポートにより、日本表面真空学会の会誌「表面と真空」の2020年63巻8号p.431-436に、「Si(111)-7×7表面上の一次元欠陥における電気伝導評価(浜田雅之、長谷川幸雄 著)」という研究紹介の記事を掲載させて頂くことになりました。これは、超伝導・磁性というような長谷川研の主力の研究課題とは別に、細々と開発を進めてきた「走査トンネルポテンショメトリ(STP)」という顕微手法に関する記事です。
この顕微鏡は、走査トンネル顕微鏡をベースにした顕微鏡で、試料の表面平行方向に電流が流れている状況での表面構造像とそれに対応する電気化学ポテンシャル像(電位分布像)を取得でき、ナノスケールの空間分解能とマイクロボルトレベルの電位分解能を持つことが知られています。詳しくは、記事を参照して頂ければと思います。
いつの日か再びこのような機会を頂けるように、新奇な(怪しい?)測定技術・手法等の開発を目指して、試行錯誤していこうかと思いますので、今後とも宜しくお願い致します。